英語の勉強 Q&A
<Q1> 英語に近道はありますか。
あります。
普通は、「ない」と言われます。確かに、言葉を学ぶことはMSワードを学ぶことなどとは大きく
違います。しかし、「近道」があることは本当です。もし、「結局は実力だ」という人がいたとすると、
それは、つまるところ、”勘”で勉強しているということです。
まず大切なのは、英語の「効果的な学び方」です。これまでの英語指導や研修では、「問題を
ガリガリやる」か、「とにかく大量にトレーニングする」のどちらかでした。しかし、これはどちらも
とても無理・無駄の多い方法です。
つぎに大切なことは、目的をはっきりとさせることです。たとえば、あなたの目標がTOEICの
スコアアップなら、TOEICというテストの性質を良く理解することで、近道を取ることができます。
また、一般的なスピーキング能力ということであるなら、ターゲットを徹底的に「シンプルな英語」
に絞ることで近道ができます。
このように、英語の勉強というものを「何でもありのごった煮」のようにとらえるのではなく、明確な
目標を設定して、その目標にたいする最短時間の学習方法を工夫するようにすると、間違いなく
あなたは近道を取ることができます。
<Q2> 英語に苦手意識があるのですが・・・。
人が英語に苦手意識を持つようになる理由はいくつかありますが、主なものを3つをあげると、
まず、1つ目は文法です。実際のところ、日本人の、なんと70%が高校の文法で挫折すると
いわれています。
しかし、今、英語教育の最先端では、とてもシンプルでわかりやすい英文法が研究・実践されて
いて、その文法を身につけると英語がまったく違って見えるようになります。
また、文法というと、よく中学の教科書を・・・という話になるのですが、それでは本当の意味で
英語を理解することはできません。たとえば、過去形には「時間的な意味」の他に「心理的な
意味」があるとか、過去形と完了形ではまったくインパクトが違うとかいったことは、意識的に学
ばない限りなかなか身に付きません。
逆にいうと、本当に重要な点をピンポイントで学ぶと、英語をつかむ速さ、深さがまったく違ってき
ます。そういう意味では、文法には強力なパワーがあるのです。・・・・ただし、「これまでの文法」
では、ダメです。
(※)はっきりいって、おさえるべき点をほとんどすべて外して、余計なことばかり教えるのが
これまでの文法です。
英語が苦手になる2つ目の理由は、単語が覚えられないということです。これについても、合理的
な方法で覚えると、軽くやっても500語/月ぐらいは覚えることができます。ポイントは、人間は、た
とえば電話番号のようなバラバラのものを記憶するのは苦手ですが、映画やドラマなどストーリー
のあるものを記憶するのはとても得意だという点です。単語が増えると、決して大げさでなく英語の
見え方がまるで変わってきます。
(※)実際のところ、「人生が変わった」という人さえいます。
3つ目の理由は、「発音」です。英語には日本語にない音がたくさんあり、それがなかなかうまく口に
出せないため、やる気をなくすケースがよくあるのです。また、英語の場合、つづりと発音の間にかな
りのギャップがあるため、それも大きな障害になります。しかし、20年前ならともかく、今や英語は
完全に「世界語」です。英語はナマリがあって当たり前と考えてください。そういった観点をもつことで
逆に英語の勉強が”楽”になり、正確な発音が身につきやすくなります。
※勝間和代という人をご存じの方もいらっしゃると思いますが、彼女の
英語は”日本人英語そのもの”です。しかし、彼女は外資系の超有名
企業で素晴らしい実績をあげています。
また、つづりについては、ある程度の規則性があります。これはフォニックスと言われていますが、
フォニックスの基本を学ぶと、つづりを覚えることがかなり楽になります。また、他にも工夫次第で、
つづりはこれまでの3~4倍程度覚えやすくなります。
<Q3> 英語ができないのは、結局トレーニングが足りないからでしょうか。
英語にトレーニングが必要なのは確かです。しかし、単純にトレーニングが足りないからガンガンやる・・・
となると、無駄なトレーニングをすることになります。まず大切なことは、「何ができないのか」「何をできる
ようになりたいのか」をはっきりさせることです。たとえば、あなたの目的がTOEICなら、ディクテーションや
筆写などはほとんど必要ありません。しかし、ライティングやスピーキングができないということであると、
実際に書いたり話したりという勉強もかなり必要になってきます。英語の学習の基本は、リスニングと
音読ですが、そのトレーニングも、「音声の質」や時間の配分の仕方で大きく効果が違ってきます。
これにかんして、最近は、音読ということがよくいわれますが、もっとも重要なのは、じつはリスニングで、
これを合理的な方法で行うと音読は「最小限」で済みます。
<Q4> モチベーションが続かないのですが。
モチベーションを続かせる方法は3つあります。
1つ目は、とにかく自分の好きな分野の英語から入っていくということ。このとき、さきに和訳に目を通す
ようにするのがポイントで、このようにすると、「いったいこの日本語を英語ではどういうのだろう」という
興味がわき、勉強に身が入ります。
2つ目は、少しでも勉強したら、すぐに結果をチェックして小まめに進歩を確認するということです。人間
というものは、一歩でも二歩でも進歩をすると、やる気が出るものです。また、そういう気持ちを大切に
することも重要です。「できない、できない」ではなく、「少し進歩した!」とポジティブに考えることが大切
です。
3つ目は、やはり「合理的な学習テクニックを身につける」ということです。なぜなら、合理的な勉強方法
を身につけると、”必ず”、最小の努力で最大の効果を引き出すことができるからです。いろいろな方法を
をあれこれやっても無理・無駄が増えるだけで成果を得ることはできません。
<Q5> TOEICとTOEIC(SW)とでは勉強の仕方は違いますか。
違います。
まず注目すべき点は、例のTOEICのスコアとコミュニケーション能力のスコア相関表は、じつは相関
していないということです。実際、TOEIC800あるいは900点をとっても、満足に話せない人がたくさん
います。——–だからこそ、S(Speaking)・W(Writing)テストが導入されたのです。
これはどういうことかというと、TOEICはあくまでも受信力、つまりリスニング力とリーディング力を測る
ペーパーテストだということです。ペーパーテストで発信力を測ることはできません。では、あの相関表
がまったくのデタラメかというと、じつはそうでありません。英語圏、つまり海外でどっぷりと英語に浸か
り、毎日英語を使って「本物の英語力」を身につけた人の場合には、スコアと話す力や書く力がかなり
正確に一致します(あくまでも、「かなり」ですが・・・)。
いずれにせよ、日本語で考えると良く分かりますが、受信力と発信力は全く違った能力です。ですから、
勉強方法にも違いがあって当たり前なのです。

